

マテリアルハンドリング(Material Handling)、略してマテハン。
この言葉は聞いたことがなくても、「物流」とか「ロジスティクス」、「FA(Factory Automation)」
「SCM(Supply Chain Management)」なら「あぁ、知っている!」と言う人は多いでしょう。
でも、いま知っている、と言った人、残念でした。
物流もロジスティクスもFAもいまやマテハンを抜きにしては語れません。
少しかっこよく言うと「マテハンを知らずして、ロジスティクスを語るなかれ」なのです。

事業活動の川上から川下まで(取引先との間の受発注、資材の調達から在庫管理、製品の配送)の一連の流れをコンピュータを使って総合的に管理することで全体最適化を計り、余分な在庫などを削減し、コストを引き下げる効果があるとされる。新しい企業活動の管理手法の一つ。
FAやSCMに欠かせない存在がマテハンなのです
マテハンは、「工場・倉庫・店舗など拠点内でも物資の移動、保管をするハードとソフトのすべて」を指します。
一方、ロジスティクスはもともと軍事用語「兵站(へいたん)」という意味ですが、現代では「企業における原材料の調達から
生産・在庫・販売、さらに消費からリサイクルまで含めた、すべての物的流通の戦略的手段」という意味を持っています。
ちょっと難しくなったので、図で説明しますね。

どんなモノでも、原料の調達から消費者に手元に渡るまでには、いくつもの過程や拠点を経ていきます。
それらのすべての流れをトータルでとらえて、必要とするモノを必要とされる人に最小のコストと最高のサービスで届けることを戦略的に考えるのが、ロジスティクスです。
マテハンは、それぞれの拠点やロジスティクスが効率的に機能するようモノと情報の流れをシステム化します。
マテハンはロジスティクスの車輪のようなもの。マテハンがなければ、ロジスティクスはまさに「絵に描いた餅」です。
逆に、いくら高機能のマテハンでも、ロジスティクスが構築されていないと「宝の持ちぐされ」となってしまうのです。
ロジスティクスはもともと「兵站」という意味だと言いましたね。
戦国時代、天下を統一した豊臣秀吉は、この兵站の重要性を最も見抜いていた武将だったと言われます。
大軍を動かすために、食料などの物資の運搬計画を綿密に練り、それで天下を制したのです。
現代ビジネスでも、ロジスティクスの役割はますます重要になってきました。
同じ機能、同じ値段のモノなら、最小のコストと時間、最高のサービスでお客様のもとへ届けられる企業が勝つのは当然です。
また、効率の良いロジスティクスは、トラックからのCO2削減などで環境の保全にも貢献します。
そのロジスティクスを機能させるためのマテハンは、企業経営に欠かせないものになっているのです。